ひば猫@hivacat.org

個人的においしいと思った求人を毎日発掘して、紹介していくブログです。

やはり正社員になるのは難しい?契約社員のための転職方法と考え方

契約社員として働いていると、正社員の魅力がよく分かります。ボーナスや家賃手当てなど福利厚生の違いによって、生活に差があることが見えてくるからです。もちろん正社員になることはいいことばかりではありません。それでも契約社員から正社員を目指したい、という方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では契約社員から正社員に転職する方法と、必要な考え方について紹介します。


そもそも契約社員とは何か

正社員を目指す前に、まず契約社員とはどのような雇用形態なのか理解しましょう。

契約社員と正社員の一番の違いは、雇用期間に定めがあることです。正社員は基本的に本人が継続して働く意思があれば、倒産などよほどの事情がない限り定年退職まで働くことができます。しかし契約社員は契約期間が1年更新や半年更新など、期間が定められているため雇用が安定しないという側面があります。

また稀に寸志が支給される企業もありますが、基本的に契約社員はボーナスがありません。福利厚生も正社員とは大きな差がある場合がほとんどです。

例えば正社員には月に6万円の家賃補助を出している企業があったとします。すると年間の家賃補助の総額は72万円です。契約社員の場合、この家賃補助や他の福利厚生がなく、さらにボーナスもありません。

近年は正規雇用と非正規雇用の格差を無くすための検討が国会でも取り上げられたりしていますが、契約社員は正社員と比較すると、福利厚生や年収に関しては劣っているという実情があります。
 

無期労働契約の転換とは

契約社員は雇用期間の定めがありますが、5年以上働いて、尚且つ本人が希望すれば、無期労働契約に切り替えることができます。これは労働契約法によって施行されたルールの一つです。このような可能性があるので、契約社員だとしても長期的に頑張れば雇用が安定する可能性はあるといえるでしょう。

ただし無期労働契約の転換とは必ず正社員になれる、というルールではないので注意が必要です。労働契約法で定められているのは、あくまでも期限を定めない雇用に変わることだけなのです。


【契約社員と正社員】メリットとデメリットの比較

契約社員の就業形態はは先に述べた通りですが、正社員との違いはメリットとデメリットを比較すると、よりよく分かります。では実際に契約社員と正社員はどのように違うのか、メリットとデメリットを比較して見ていきましょう。

正社員のメリット

  • ボーナスがある
  • 福利厚生が充実している
  • 雇用が安定している
  • 退職金がもらえる(可能性が高い)

正社員のデメリット

  • 責任がある仕事を任される
  • 転勤を断れない(断りづらい)
  • 有休休暇が取りづらい
  • 残業時間が多い

契約社員のメリット

  • 正社員ほどの責任を負わなくてもいい
  • 転勤がない(※企業・部門によっては契約社員で転勤するケースもあります)
  • 雇用に区切りがあるため有給休暇を消化しやすい
  • 残業時間は正社員に比べると少ない

契約社員のデメリット

  • ボーナスがない
  • 福利厚生が正社員よりも劣る
  • 雇用が安定しない
  • 退職金がない

もちろんこれらは一般的な話で、契約社員でも稀に家賃補助など充実した福利厚生が設定されているケースもあります。全ての契約社員や正社員の求人案件に当てはまるわけではありません。

また正社員は残業代を含めた固定給で、契約社員のみ別途残業代が支払われる、という企業もあります。これは実際に私が以前就業していた会社ですが、そういった企業であれば、残業代を含めれば毎月の手取りは正社員よりも契約社員の方が多いというケースもあります。


正社員に向いている人はどんな人なのか

比較することで分かったかもしれませんが、正社員と契約社員のどちらがいい、ということは断言することはできません。その人の状況や望むライフスタイルによって、どちらの働き方が合うのかは異なるからです。

では実際どんな人が正社員に向いているのでしょうか。もしあなたが以下の要素に複数当てはまるなら、正社員としての働き方が向いているのかもしれません。

  • 今よりも重要なポジションで責任がある仕事をしたいと考えている。
  • 残業などで多少拘束時間が増えたとしても、しっかりと報酬を受けとりたい
  • 雇用を安定させたいと考えている
  • 正社員になることで親など周囲の人を安心させたい

このように正社員が向いている人の適正としては、「安定したい」と考えていることが最も重要です。なぜなら将来起業を考えている、もしくは人生で色んな職業を経験したい、と考えている場合は一つの会社で働き続けることで、日常に違和感を生じさせてしまう可能性があるからです。

契約社員から正社員を目指す場合は、本当に安定した暮らしをしたいのか、またどのようなキャリアを歩んでいきたいのか、ライフプランを考えることは欠かせません。

これから結婚して家庭を持ちたい、または正社員になって親を安心させたい、などの思いが強い場合は正社員としての働き方が向いているといえるでしょう。


契約社員が向いているのはどんな人なのか

では次に、契約社員に向いているのはどんな人なのか見ていきましょう。以下の要素が複数当てはまる人は、契約社員としての働き方が向いている可能性が高くなります。

  • 今後も様々な仕事を経験したいと考えている
  • 正社員に関心があるが最終的には起業することを目指している
  • 仕事よりもプライベートを重視したい
  • どんな現場でも通用するスペシャリストを目指したい

エンジニアやプログラマなど専門職として採用された場合は別ですが、総合職として正社員採用されると、スペシャリストを目指すのは難しくなります。その理由は規模が大きな企業ではジョブローテーションを取り入れていることが珍しくないからです。

その点契約社員の場合、業務内容はあらかじめ定められているので同じ職種を継続してスペシャリストを目指すことができます。
またスペシャリスト志向の人以外でも、結婚している女性で妊娠・出産を2年後に計画しているなど、明確なライフプランがある場合も契約社員は適しています。

今後も色々な仕事を経験したい、または起業を目指す、仕事よりプライベートを重視する、などの考えがある場合は正社員よりも契約社員の方が向いているといえるでしょう。
 

契約社員は続けていれば正社員になれるのか

契約社員を続けていれば、正社員になれる可能性があります。しかし正社員になれるかどうかは、勤めている会社の方針によって異なります。
契約社員は契約社員であり、正社員は新卒採用のみ、と決めている会社もあるからです。そういった会社では契約社員を続けても正社員になれる見込みはほとんどないといえるでしょう。

ではどうすれば契約社員から正社員になれるかどうかを見極めることができるのでしょうか。それの方法は二つあります。

一つは前例があるかどうかを確認することです。一度でも契約社員から正社員へと雇用の切り替えをした実績がある企業であれば、継続して働くことでチャンスが訪れる可能性はあります。

二つ目の方法は直接上司や人事の担当者に相談することです。この会社で「正社員になりたいと思っている」ということを素直に相談しましょう。こういった話がすぐに通ることはほとんどありませんが、事前に要望を伝えておけば、正社員で欠員が出た時等に声がかかる可能性があります。
もちろん日々の業務で結果を残していることは前提となりますが。

私の知人で実際に3年契約社員として働いて、その後に正社員になった人もいます。そこは当時「契約社員から正社員にはなれない」というのが社内でも通説の会社でした。このことから言えるのは、仕事で結果を出し続け、社内の人間関係を良好に保つことができれば、契約社員から正社員になるチャンスはあるということです。

契約社員から正社員は簡単になれるものではありません。しかし頑張り次第では、契約社員を続けることで正社員になることはできるといえるでしょう。


契約社員から正社員になるための方法とは

契約社員から正社員になるのは、前述のようにある程度時間をかけて、尚且つ結果を出さなければいけません。この結果を出すことは営業やマーケティングなどの職種であれば分かりやすいのですが、事務などの職種だと中々目に見えた成果は出しにくいという課題があります。

また3~4年頑張って結果を出し続けても、それでも正社員にはなれない、という可能性もあります。正社員になれる見込みが薄い会社で契約社員として働き続けることは、年齢によっては転職の幅を狭くすることでもあるため、リスクが高いといえるでしょう。

そこで考えとして持っておきたい、契約社員から正社員になる方法があります。それは転職です。思い切って職場を変えてしまう、という手段もあるのです。しかしあてもなく転職活動をしても、簡単に正社員になれるものではありません。正社員として転職するのであれば、その目標を達成できる方法で転職活動に取り組む必要があるのです。

正社員として転職しやすい業界とは?

正社員として転職しやすい業界があります。それは人材が不足している業界です。帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2018年4月)」によると、情報サービス、運輸・倉庫、建設、飲食店、リース・賃貸、機械製造の正社員人材の不足が拡大されているという調査結果が出ています。この中でも情報サービスに関しては、69.2%の不足です。

こういった業界を狙って転職活動すれば、他の業界よりも正社員として転職できるチャンスがあります。

正社員に転職するためにはどんなスキルがあればいいのか

契約社員から正社員を目指すのであればスキルも必要です。ではどんなスキルが最も求められるかというと、それは実務経験です。資格はないよりはあった方がいいですが、実務によって培われたスキルが何よりもの強みとなります。そのため正社員を目指すのであれば、契約社員として働いている間に身につけたスキルが何よりも役立ちます。

またITスキルはIT業界でなくても、技術として求められる可能性があるので、身につけておくと強みになります。例えばそれは、ワード、エクセル、パワーポイントは当然ですが、コーディングと呼ばれるHTMLやCSS、webサイトの更新にも使えるフォトショップ、ワードプレス、後はプログランミングの基礎等です。

実際にwebサイトの更新の仕事は、ベンチャー企業であれば専門の担当者ではなく、事務や総務が担当しているケースは少なくありません。
これから業界を絞っていく、という場合でも自分の市場価値を高めるために、最低限のITスキルは身につけておくことをおすすめします。


職歴で契約社員があると不利なのか

正社員を目指す時に、職歴に契約社員があるからといって不利にはなりません。伝え方によってはむしろ有利になる可能性があります。なぜなら正社員という雇用形態はそもそも無期雇用契約です。過去にその正社員を退職している、ということがマイナスの評価となるケースがあるからです。

その一方で契約社員であれば、契約の区切りでスムーズに退職していれば、退職理由として「契約満了」を伝えることができます。
ただ採用担当者は多くの場合、過去の職歴で契約社員か正社員か、ということをあまり重視はしていません。それよりも勤続年数や転職回数、実際に何をしてきたのか、またこれから何ができるのか、というところがポイントになります。
 

履歴書で契約社員であったこと正社員と嘘をついたらばれるのか

履歴書で虚偽の記載をしたとしても、それがばれるかどうかは個人によって異なります。ただし、最初に嘘をついてしまうと、後からばれてしまうリスクが常に残ります。またばれてしまった場合、解雇事由にあてはまり解雇となるだけでなく、民法上の不正行為でもあるため、何らかの処罰がある可能性もあります。

このようなリスクをとってまで、契約社員の経歴を正社員として働いていたと書く必要はありません。履歴書は書き方も大切ですが、虚偽の記載はしないように注意しましょう。
 


契約社員から正社員を目指す場合に考えておきたい面接対策

契約社員から正社員を目指す場合、それに合わせた面接対策を考えることが欠かせません。志望動機と自己PR、それぞれで注意すべきポイントがあるので、例文と合わせて見ていきましょう。

【例文】契約社員から正社員を目指す場合の志望動機 

「御社の経営理念とサービスに共感して、志望いたしました。私は元々御社のゲームアプリのファンであり、ユーザーとして利用してきました。特に御社が昨年発表したゲーム○○には非常に感銘を受け、私もこのようなゲームの開発に携わりたいと考えるようになりました。これまでの経験を活かし、御社の事業に貢献させていただきたい所存です。」

上記の例文のポイントは、契約社員や正社員という単語を出していないことです。前述のように、過去契約社員であったのか、正社員であったのか、というのは重要なポイントではありません。それよりも過去に何をしてきたかを伝えることが大切です。

この志望動機では、サービスに関してユーザー目線があること、そして他のゲーム会社ではなく、「御社でなければいけない理由」を伝えていることがポイントです。

【例文】契約社員から正社員を目指す場合の自己PR

「ゲーム開発のスペシャリストを目指したいと考え、現在土日はIT関連の講座に参加しています。これまで実務としてゲームに携わった期間は1年程度と長くはありません。しかし関心がある分野でもあるので、業務以外の時間も有効に活用してスキルアップしていければと考えています。」

この例文でも過去の雇用形態については言及していません。契約社員から正社員を目指す場合、どうしても雇用形態について書いてしまいがちですが、それはやめておきましょう。前述の通り、採用担当者が見ているポイントはそこではないからです。

自己PRのポイントは、自己啓発に励んでいることです。しかも業務に直結している内容なので、採用担当者にも好印象を残せる可能性があります。また例文ではPRするポイントを絞っているのも注目すべきところです。

この例文は「ゲーム開発のスペシャリストを目指している」という思いを伝えることにフォーカスして書かれています。自分で自己PRを作る際も、最初に伝えたいメッセージを決めて、そこから文章を付け足していくと書きやすくなるのでおすすめです。


【終わりに】契約社員から正社員を目指すなら活動は早い段階で始めよう

ここまで紹介してきたように、契約社員から正社員になる方法は、大きく分けて二つあります。

それは現在契約社員として働いている会社で正社員を目指すのか

それとも転職して正社員を目指すのか

という二択です。

これらの手段のうち、どちらが向いているのかどうかは、あなたが置かれている状況によって異なります。ただどちらの手段を選ぶにせよ、行動はできるだけ早い段階から始めることをおすすめします。

現在いる会社で正社員を目指すなら、まずは上司や人事部にそういう気持ちがあることを伝えることが大切です。前例がない場合、取り合ってもらえない可能性の方が高いですが、それでも「正社員になりたい」という思いが伝わらなければ、会社としては検討することもできないからです。

また転職する場合は、スキルアップや企業情報の分析など今すぐ始められることがいくつもあります。正社員への転職はよほど専門的な仕事でない限り、年齢を重ねるほど選択肢は少なくなってしまいがちです。

これから正社員を目指すなら、まずはどのように目指すのか、方向性を決めることから、始めてみてはいかがでしょうか。